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HK-M701
HANDS FREE JK

FABRIC: TITANIUM BLUE CLOTH 
FU
NCTION: 撥水加工、難燃加工

PRICE  :  ¥44,000(INTAX)
​SIZE : S/M/L/XL

MADE IN JAPAN

 デザインノート

実はこのデザイン、H.A.K.Uを始める前に一度サンプリングをしたことがある

その時は「良い物を作ればおのずと求められる」そんな青い​想いで作ったが

「売り先が無い」の一言で

結局商品化には届かなかった青く悔しい思い出。

でもいつか絶対再挑戦を誓って

サンプルを処分せずに持っていた。

それが今回こんな形で商品化にたどり着いたのは

諦めないと言うより「しつこさ」にも敬意を払いたい。

ジャケットのジャンルで言えば「コーチジャケット」

本来アメリカンフットボールなどのコーチが着用していた

スポーツアイテムのジャケットだが

フロントのスナップボタン仕様や裾のドローストリング使用

ラグランスリーブで動きやすく

機能的で動きやすく、どこかアメリカンカジュアルを感じる抜け感が​

好きなデザインテイストだ。

フロントのパーメックスボタンも

古着のコーチジャケットに使われているような

丸味があるビンテージの形状の物を

製品の加工前に打ち付ける事でわざと傷を入れ

​唯一無二な金属の経年変化感を表現しています。

HKM701HANDSFREE JK.jpg
DSC04508.JPG
DSC04519.JPG

※写真はサンプルの為、最終仕様とは異なります。

※モデルは178㎝ 75㎏ Lサイズ着用
写真はサンプ
ルの為、最終仕様とは異なります。

   素材 TITANIUM BLUE CLOTH 

​「綿ナイロン インディゴテントクロス」

縦糸がインディゴ染めの綿、横糸がナイロンのフィラメント糸を使用した平織のテントクロス。

すべてコットンではタープとしての強度が不足、そして重量もコットンだけではそれなりに重くなる。

逆にすべてポリエステルやナイロンにするとインディゴ染めが出来ないし、どこにでもある。

そして難燃性も弱く、焚火の近くで使えない。

そのそれぞれのメリットデメリットを相殺するために、

「縦糸を綿、横糸をナイロン」を選んだ。

縦糸に綿を選んだのは「インディゴ染めが出来て、難燃性を高める為」そして何より合繊では出せない佇まいがある。

横糸にナイロンを選んだのは「ポリエステルよりも強度の強いナイロンで綿の脆弱性を補うため」

さらにナイロンの中でも「フィラメント糸」と呼ばれる継ぎ目の無い糸を使うことでかなり強度を高めることが出来た。

 

そして「デニム」ではなく「藍染の布」を目指すために

縦糸は糸の段階でインディゴ染め

横糸はナイロンの原材料から「黒色」のタイプを選び、

染まっている糸で最後に「織る」事で、インディゴの色が深く鮮やかで

ブルーの色が引き立ち 映える様に設計した。

そして職布は生産速度も遅く本来無地には使われない希少な織機「ジャガード織機」

しかもインディゴは一度織ると機械に色が付くので、インディゴが織れるジャガード織機は更に希少です。

緻密な設定とゆっくりとした速度で織ることでその生産を可能にしました。

​熱すると鮮やかなブルーから紫のグラデーションに変色する「チタン」が

インディゴとシンパシーを感じたのでこの名前を名付けた。

「青は藍より出でてチタンより青し」

職人1枚一枚のハンドシェービング加工

​縦糸に使うインディゴ染​の糸は「ロープ染色」と言う手法で染めている。

通常細番手の藍染は「かせ染」と呼ぶ手法が多いが、「ロープ染色」のそれはジーンズの生地「デニム」を作る手法と同じ

糸の中心が白く残る方法で糸を張りながら染めるので糸自体の強度も上がる。

そしてなによりも「ジーンズの様に当り、色あせ、変色する」経年変化が楽しめるようにする為。

 

本来なら生(なま)と呼ばれる、素材を織ったままの状態から

数年着込んで自分の色に育てていってもらいたいが

やはりインディゴは当りが付いて、色のグラデーションが生まれた時が一番美しい。

僕たちの工場には「ビンテージ加工の職人」が居る

その職人の手で1枚1枚

無垢の木から像を彫り上げる様に

1枚1枚丁寧に紙やすりを使って表面をこすっていく

その「こすり」で生まれるインディゴの濃淡は

目が入った竜の絵のごとし

インディゴが艶めかしい色気を帯びる瞬間だ。

 

このジャケットが帯びるその色気と存在感は

目に見えない「手」が入っているからこそ生まれる。

HANDS FREE POCKET & ワッペンラベル

でかいポケットが好きだ。

そんな僕の嗜好をHA.K.Uを愛用してくれている人は重々感じていると思うが

パンツだけでなく今回はジャケットにも「ハンズフリーポケット」

その名の通り「ハンズフリー=手ぶら」で過ごせる収納ポケット」

がデザインのポイント。

そしてその生地には9.5ozのインディゴ染めした「刺し子」

柔道着などに使われる日本古来の生地

その用途の通り摩擦や引き裂きに強い

ドビー織機で織られた肉厚の素材だ。

ここにも職人の「こすり」が生きる。

刺し子の凹凸のある表面に

えもいわれぬ味わいのあるコントラストが生まれた。

<ワッペンラベル>

ハンズフリーポケットには大ぶりのベルクロモヘアテープ

そこにはGUNJOの面ファスナー付きのワッペンが燦然と輝く

​もちろん取り外し可能で、色々なワッペンアレンジも可能。

​抜き染めロゴサイン

藍染の着物には「抜染(ばっせん)」すなわち「抜き染め(ぬきぞめ)」が良く合う。

「抜き染め」とはその名の通り 通常の「染め」が色を乗せ染めていくことに対し、反対に「色を抜く」のが「抜染(ばっせん)」

一般的なプリントは顔料やラバーと言われるインクを生地の上に乗せ模様を表現するが、抜染は生地の色自体を抜くので​

生地の色と柄の色の境目が無く、もともとそこにあったかのように自然な仕上がり。

そして抜き方も白まで抜くのではなく、インディゴの抜けきらない「藍色」が残る様に仕上げた。

一年半前に作った試作の時は全て手作業でキッチンハイターに片栗粉を混ぜて抜染したが、

商品として生産するには生産性も悪く出来ない。ただその時の手作業で出来た何とも言えない「ムラ」が愛おしく

今回の生産工程でも再現してほしいと無理なお願いをさせてもらった。

その方法はシルクスクリーンにムラが出るようにのりを混ぜ、更にヘラでしごく時 均一に力が入らない様にプリントしてもらう。

「均一に安定したプリント」ではなくて「1枚1枚表情が違う仕上がり」になる様に

このプリントは最終工程で 問題があれば商品にならない。

最後の最後で商品にならない「不安定な工程」があるのはとってもリスキーだが

そのリスクと引き換えに手間を加えるからこそ

2枚と同じものが無い、色の濃淡があり、柄のムラ感がのある

手作りの深みを感じる「GUNJOらしいサイン」が生まれる。

​撥水性

コットンやT/Cタープやテントの一番の弱点 「撥水性」

ポリエステルやナイロンは糸自体にあまり吸水性も無く、熱で圧力をかけて目を潰す「シレ加工」や

さらにアクリルやポリウレタン、シリコンなどを圧着するなど様々な機能の付与が簡単にできる。

しかし綿は水を吸い、一定量を含むとそれ以上水を吸わず溢れる。

そうして溢れた水が浸水する訳だが

 

その「吸水性を抑え、水を弾くことで浸水を防ぐ」方法

GUNJOシリーズは製品加工で最終工程に「撥水加工」を加工を入れている。​

通常「撥水加工」は生地の状態で仕上げ剤として加工されることが多いが

生地で加工したものはストーンウォッシュなどを入れてしまうと撥水剤が落ちてしまう。

背景に「製品洗い加工工場」と言うジーンズ業界ならではの背景があるからこそ

製品になってから最終工程で撥水加工を入れられる。

だから「使い込まれたような表情を出すビンテージ加工 + 撥水加工」と言う相反する性質が同時に加工ができる。

それが我々ならではの合わせ技だ。

そして自然の中で使用する「アウトドア業界」は本来一番気にすべきだと思うが

「撥水性が強い事」ばかりをアピールをして 「環境負荷」の事をあまり喋らない。

GUNJOタープは作る責任をもって撥水剤にはPFOAやPFOSの含まれない、環境負荷の少ない薬剤を使用している。

そうすることで「耐久性」や「撥水性」は通常の剤よりは劣るが

撥水性が弱くなったらアイロンをしたり、市販の環境負荷の少ない撥水剤を噴霧したり

「手入れ」をしながら付き合ってほしい。

・撥水性は洗濯を重ねると樹脂が脱落し、撥水性が弱くなっていきます。

有料になりますが[ H.A.K.U メンテナンスサービス ] 相談してもらえれば

​再加工や修理などの相談に乗りますので、ぜひご利用ください。

難燃性

インディゴ=藍染の染料は古くから「丈夫で火が付きにくい」と言われ

江戸の町を火事から守る「火消(ヒケシ)」と呼ばれる消防団の半纏(はんてん)に使われていた。

「火に強く」「丈夫」な機能性と藍染の「美しさ」が江戸の粋でいなせな事が好きな江戸っ子に愛されていた。

そんな歴史も大好きなところ。

そんな「藍色」の美しさ、粋な佇まいと難燃性の両立

それを目指しGUNJO TARPには自社工場で「難燃加工」を加工している。

昨今人気の「焚火タープ」「T/Cタープ」それの大体は「綿とポリエステル」でしっかりと厚みのあるタープの事。

それはポリエステルよりも綿が火が付きにくい事、そして日の付きにくさは「生地の厚み」などとも比例し

「綿混率の多い太い糸の生地」は「合繊混率の多い細い糸の生地」よりも火が付きにくい。

その事から「コットンテント」や「コットンタープ」は重い物も少なくない。

GUNJOTARPは「軽さ」も欲しかったので綿100%ではなく横糸をナイロンフィラメント糸にしている。

そして縦糸はロープインディゴ染色の30番手の糸で比較的細めの糸を使用。

ある程度の「軽さ」と「火の付きにくさ」を難燃加工でバランスを取っている。

下の動画はGUNJOTARPに使った実際の「チタニウムブルークロス」を使って、難燃加工の有無での比較検証実験

​いわゆる「自社調べ」だが、機能性の参考にぜひ見てほしい。

​<着火試験>  離れた火元から難燃加工の有無で「着火のしにくさ」を比較しました。

<燃焼試験>  火元を布に付け「着火」してからの燃焼時間の比較をしました。

見ての通り「加工あり」と「加工無し」では、着火のしやすさも燃焼の速度も「難燃加工あり」優位性を確認できた。

これだけ着火しにくければ、焚火の火の粉が多少接触しても未加工よりも穴が開くことは少ないだろう。

ただ燃焼試験で「難燃」は「燃えない訳では無い」事を再確認。

どんな素材でもそれが早いか遅いかで「燃えてしまえば燃焼する」

 

焚火は1000℃以上、火の粉は800℃ぐらいと言われるが、綿でもナイロンでもポリエステルでも難燃繊維でも頑張っても着火温度は300℃以下

そして火元が接触する時間が長いほど着火しやすい。

お気に入りのテントやタープに穴が開かない様にまずは​火元から適切な距離を取ることをお勧めする。

「難燃」は「不燃」では無い事をお忘れなく。

メンテナンス

ハクマウンテンサプライの製品は様々なフィールドで確実に機能し

出来るだけ長期間着用して頂けるように、生地選定やデザイン、加工を施しています。

しかし衣服である以上、着用する使用頻度、環境、摩擦や圧縮、

熱や湿度や紫外線などを避ける事は出来ず、

例外なく生地は脆化し劣化していきます。

その現実は受け入れつつ

その道具の寿命を出来るだけ長くすべく正しい使用法をアナウンスし

直る部分は出来る限りのメンテナンスを無償で対応しています。

それは我々のバックボーンが自社工場であり、生産者自身である誇りと責任です。

例えば、1年~2年使用するとどうしても撥水剤や難燃剤が落ち機能が低下してきます

弊社カスタマーサービスに相談していただきますと

​有償とはなりますが特別価格で撥水や難燃の「再加工」新品と同等の機能性に復活

することも可能です。

そうする事で出来るだけ長い期間、経年変化を楽しみつつ、機能性をアップデートできる環境を利用頂ける様にしていきます。

 

<H.A.K.U商品のメンテナンスについて>

□ 修理をご希望の場合は、下記連絡先にメールを頂くか、電話にてご相談ください。

□ 修理品は修理内容により、時間がかかる場合がありますので、ご了承下さい。

□ 修理内容や製品によっては、修理が出来ない場合がありますので、ご了承ください。

□ 素材の経年による劣化やご使用による激しい損傷など製品寿命である場合、

修理不可能な場合もございますので予めご了承ください。

□ コラボ製品なども同様に保障いたしますが、

モデルによって素材在庫の理由などで元通りの修理が行えない場合もございます。

□ 一部修理において、有償となってしまうケースもありますので予めご了承ください。

<修理品に関するお問い合わせ先>

タカヤ商事株式会社 

営業時間 平日 月~金 10:00~17:00

 

TEL   :  084-955-3601  

 

MAIL :   haku@fib.takaya.co.jp

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